人生オワタカの冒険~タイ編(バンコク)~十一日目バンコクでホームレス体験

帰国まであと一日

12時のチェックアウト時間までひたすら寝続け、相部屋の誰とも挨拶も交わさず煙のようにチェックアウト

所持金が300Bを切っているし、徒歩では空港に行きたくないのでこの日は宿には泊まれない

金がなくて何もできないのでルンピニー公園のベンチで空を眺めたり読書したり仮眠を取ったりして過ごすことにした

昨日に引き続き、食事は水とクリームパン

昼間のルンピニー公園は人がたくさんいてランニングとかをやっている人なんかも多い

お巡りさんもたまに巡回してる

完全に俺は不審者だから声をかけられたらどうしようと少し震えていた

ひたすらベンチで過ごし、夕方になった

時間の進みがめちゃくちゃ遅い

ルンピニー公園が閉まる時間になったので、外に出て、石造りの階段でしばらくすごしていたが、9時も過ぎ、暗くて人が全然いないので、不安に負けてサラデーン駅に移動

階段直下のブロックが少し高くなっていて、上に登れるようになっているコンクリートのちょっとしたスペースに避難

ここでバッグを枕に寝っ転がったりしながら朝まで耐えることを決意した

寝たら終わるかもしれないので不眠で臨む

時間の進みが昼間以上に遅く感じる

1時とか2時くらいまでは人の往来があってジロジロみられて嫌だった

通行人から見たら俺はホームレスそのものでしかなかったなほんとに

それ以降は人の往来もなくなりすごく静かになったものの、それはそれでさみしくてつらかった

ここの原住民ぽい人が一回這い上がってこようとしたけど俺の姿を見て、何か言葉を発した後どこかへ行った

本当に申し訳ない

腹が減ってきてしまい、金はなんとかいけそうな気がしたので、カップラーメンを買って水で作ってみたが、全然柔らかくならなくて、めちゃくちゃまずかった

朝4時頃が眠さも相まって一番きつい

何とか耐えきり始発が動きだす時間になった

本当に長かった

まだ100B以上残っていたので、朝、日が昇り、街が活動し始める頃、MRTとエアポートリンクで有り余るほどの時間の余裕をもって空港に行くことができた

最後に大失速してしまったものの、なんとか無事帰国の途についた

帰国中や帰国後、今回行きたかったチェンマイ、テーメーカフェ、MPのアクア、ラスプーチン、ラベル、ソイカーボーイを取りこぼしてしまったのが本当に悔やまれてそのことばかり考えていた気がする

こんな感じで始めての海外旅行は終わった

 

 

まさか帰国から2か月後、再びこの地に戻って来てしまうとは思っていなかったし、ここから長い世界の旅が始まるとは全く想像もしていなかった

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