ホテルへ入る前にソイカーボーイの雰囲気を遠くから眺めた俺だったが
ソイカーボーイの雰囲気に少しビビッてしまった
なぜかわからないがなんか怖い気がしたのだ
せっかくソイカーボーイの近くのホテルに泊まっている俺だったが、意味不明な理由で尻込みソイカーボーイへは一歩も踏み入れず、一路ナナプラザを目指すことにした
ガラケーしかもっていない俺はネットで地図を調べたりすることもできず手持ちのGダイアリーの最強マップを頼りにスクンビット通りを西の方へ向かって歩いていく
道すがら何人もの路上生活者を見かけた
50歳くらいのおばさんと10歳に満たないくらいの子供が歩道橋の上で寝ていたり、年を取ったおっさんが道端で紙コップで物乞いをしていた
20分くらい歩いただけでそういう人たちを20人くらい見かけた
あまりの光景にかなりの衝撃を受けた
しかし道行く人はそういった人を一切気にした様子はない
平然とそういう人たちの横を通り過ぎていく声をかけられても完全シカトだった
これが日常の光景なのだろう恐ろしい街である
物乞い以外に通りを歩いていると立ちんぼが「オニーサン」とか言って声をかけてくる
声が女性のものとは違う感じが半端ない
これはオカマに違いない
タイではレディーボーイというらしい(以下LB)
男だけど女の格好
見た感じはよっぽど女である
チソコはついていたりついていなかったりするらしい
胸はシリコンが入っている
最初は立ち止って興味がない旨の説明をしていたが断っても断ってもグイグイ攻めてくるのであたふたしてしまった
人を無視することに慣れておらず罪悪感のようなものを感じてしまいなかなか無視するということができなかったのだ
次第に俺もイライラしてきて、立ち止ることを辞めた
いきなり無視するのはハードルが高かったので「ノーセンキュー」とだけいいながらずんずんと歩くことにした
通り抜けようとすると結構な力で腕を引っ張ってきたりしてめちゃくちゃうざい
中にはノー!と答えるとすげえキレてきて何か言ってくるやつもいたが英語すら解さない俺には何するものぞという感じで俺の心は穏やかなままだった
乞食、LB以外にもこのスクンビット通りは屋台がすげえたくさん道沿いに出ている
加えて人通りもすごく歩き辛いことこの上なかった
屋台にはパチものの腕時計や服、大人のおもちゃ、子供のおもちゃなど様々なものが売られていたとにかく活気に溢れる通りだった
その後なんだかんだ若干の迷子になったりはしたものの俺はなんとかナナプラザへ到着することができた