海辺のレストランから移動し、もう一飲みしようと思い歩いていると
交番があった
え、交番だよな?
すごく居心地悪そう
狭いし、暑いそうだし、外から丸見えだし、なかなか大変そうだ
そりゃノ・シベに警察官がいないわけないよなと思って中を覗いてみたけど警察官はパトロールをしているのか中にはいなかった
今度は通り沿いの、カウンター型で、通りに向かって座るタイプのバーに入った
人の流れを見るにはもってこいの場所である
でも、うっかり通りに背を向ける席に座ってしまったので、反対を向いて、通りを見ながら、行儀悪く酒を飲む
他の御仁の様子を見ていると、お姉ちゃんが通りを歩いてくるから、気に入ったお姉ちゃんがいたら呼び止めて交渉するような感じのようだ
立ちんぼならぬ、歩きんぼである
昔マカオのリスボアホテルにいた回遊魚みたいなシステムだなと思った
お姉ちゃんはボディコンみたいな服を身に着け、お尻をブリンブリン振りながら歩いており、あきらかに他とは違ってすぐわかる
あとじっとこっちを見てくるので、そこでも判断ができる感じだった
フランス語で話されてもしんどいだけなので、俺は呼び止めるのをやめたが、せっかくだし、声かけてみてもよかったなと思った
お姉ちゃんウォッチングを終え、一度街の入り口に戻ると、入口に設置されたゲートが閉まっていた
どうやら6時になると、ゲートが下りて車が入れなくなるらしい
しばらく見てたら、ゲートを手で持ち上げて街に出入りしていたから、実質何の意味もないゲートだったんだけどさ
まだ夕方なので引き返しながら道を歩いていると、水たばこ屋を見つけた
マダガスカルにもあるんだなと思いながら、店に入った
客は0じゃあないが、そんなにはいない感じ
フレーバーは2つだけ
値段は20000アリアリ(約500円)
値段は安い
吸い口も細いし炭も全然変えてくれない
でもまあこんなもんだろう
もくもくしていると、店の外で地元のキッズがあのアジア人がなんか変なの吸ってるぜみたいな目でこっちを見て、クスクス笑っている
もしかしたら、ただ単に悪口を言われていただけかもしれない
いつにも増して、イキってシーシャをスーハーしてしまったせいで、酒の回りもあって気分が悪くなってきたから帰ることにした
帰り道で、街の入り口の方まで歩いていると、カジノなのかゲームセンターなのかはわからないが、遊ぶことができる所を見つけた
マダガスカルにもゲーセンあるんだ
と思いながら、通り過ぎようと思ったところ、あれ?と違和感を感じた
なんだろうか?この違和感
酔っぱらってよくわからなくなっているんだろうか
目を凝らしてみた
いやいや、まさかね
そんなはずはない
俺も耄碌したようだ
幻覚まで見えやがる
どうやら飲みすぎたようだ
早く帰って寝よう
帰る前にもう一度目を凝らしてみよう
なるほど、しっかりゲーセンをパトロールしてらっしゃる
何もおかしなところはなかったわ
夜俺が一人でふらふらしていても全然平気だし、ノ・シベは平和なんだろう
いいことだと思うよ
さて帰ろう
アンバトゥルアカの街からトロピカルパラダイスノ・シベホテルまでは10,000アリアリ(250円)
しっかり寝るのは日本を出発して以来だったから今夜はぐっすり寝れそうだ
と思って寝ようとしたら、部屋の電気が消えないし、扇風機がスイングしなくて、全然涼しくないし、蚊が部屋の中にいて恐ろしいし、最悪な状況だったが、がんばったら疲れてたからか結構すぐ寝れた