人生オワタカの冒険~マダガスカル編(アンタナナリボ)~五日目①またまた移動のためアンタナナリボの空港へ

前日はとにかく疲れ果てて、アンタナナリボに移動しただけで一日が終わってしまった

でも少し休めて少し元気になった

 

前日に空港からホテルまで乗った白タクシーの運転手に9時30分にチェックアウトして空港に行くと伝えていたが、本当に来るんだろうか

そもそも俺は前日の運転手の顔を思い出せるんだろうか

もし声をかけてこなかったらわからない自信がある

とりあえず荷物をまとめ、ホテルのロビーに行きチェックアウトして、タクシーのことなどすっかり頭の片隅から零れ落ちてしまい、自然にホテルから出ようとすると

へい、ミスター!俺だよ俺!忘れちまったかい?ひどいぜそれは!といって男が話しかけてきた

えーと、誰だっけ?

というと、昨日空港行くって約束したじゃないか

と言ってきた

ああ、えーと昨日のタクシーの人?う~ん、こんな顔だったかな?覚えてないけど、声をかけてきたし前日の運転手なんだろう

マダガスカル人は約束をしっかり守る謎の律義さがあるな

びっくりしたわ

とにもかくにも前日と同じ値段50000アリアリ(約1200円)で空港に向かう

前日に引き続き、街中の渋滞がひどい

何とか街中の渋滞を抜け、郊外まで出ると割とすいてる道をひた走り、空港まで40分かかって到着した

チェックイン時に、バックパックと小さなカバンの2個を機内持ち込みをするというと、重さをはかられ、重たいからダメだと言われた

おいおいまじかよ、そこを何とか頼むわ

と、一応頼んでみると、わかった今回は見逃すけど、次からはだめだぞと言われた

何でも言ってみるものである

チェックインを済ませ、荷物検査へと向かうと、そこでも荷物の重さをはかられた

そして

お前の荷物は大きい

といちゃもんをつけられた

さっきチェックインの時はいいって言ってたし、昨日飛行機乗ったときは大丈夫だったんだが?

というと、小さな声で「チップチップ」と賄賂を要求された

あんまり聞いてなかったが、2,000だか20,000だかと言っていたような気がする

たぶん2,000アリアリ(約50円)かな?

じゃあもういいよ!荷物預けるよ、ちくしょう!金ねえんだよ!

と、いうと「わかったよ」と言って思いのほかスッと通してくれた

この諦めの速さは見習うものがある

チップくれたらラッキーということなんだろう

x線通した後、荷物はすべてぶちまけられ、隅から隅まで確認された

ノ・シベでもそうだったし、マダガスカルは国内線なのにやたらと荷物に厳しいな

だるい荷物検査がようやく終わり、出発時間までロビーで待機することにした

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