バオバブの木を一通り見終わり、午後6時になった
そろそろ日没だ
広場みたいなところにたくさんの人が集まってサンセットとバオバブの木の写真を撮っていた
俺も真似して写真を撮ってみたけど、特にいい写真は撮れなかった
サンセットを見終わり、そろそろ帰る時間だ
運転手はどこにいるかな?
そう思いながらふらふらしていると、駐車場近くの道端にある屋台の前にこっちを見てくる男がいた
あれ?こいつが確か運転手の男だったかな・・・
確信はないもののとりあえず近づいて行ってみた
男は屋台で買った肉っぽいものを食べていた
「そろそろ行く?」みたいな目で男を見ていると、男は食べていた肉をちぎってひとかけら俺にくれた
何やら角のジェスチャーをしていたからヤギかなにかだろうか
とりあえず、食べてみた
肉を噛んでいる最中、別の男が横から話しかけてきて、「それ犬の肉だぞ」と言ってきた
マジか!初めて食べた!俺もついに犬食いか
とか思って信じたけど、どうやら冗談だったらしい
お前信じたのかよ!みたいな感じでめちゃくちゃ笑われてしまった
全くわかりにくいジョークだぜ
ちなみに肉はレアくらいの焼き加減で、味付けは塩のみ
なかなかワイルドな料理だった
食べ終わって、ありがとう!とお礼を言った
まったくいい運転手だぜ
そう思っていたけど、肉をくれた男をよく見ると、全然知らない男だった
俺がじっと見てたから、食べてる肉をくれたらしい
そんなに食べたそうな顔していたんだろうか
その後、本当の運転手がやってきて、楽しんだか?そろそろ帰ろうというので、帰ることにした
その後は来た道を帰るだけだが、途中の村みたいなところでトゥクトゥクが停まった
なんじゃい!と思っていると、運転手がちょっと待っててくれと言ってトゥクトゥクを離れてどこかへ歩いて行った
村の屋台の並ぶ一角にポツンと取り残されて少し心細い
道行く人がめっちゃ見てくる
トゥクトゥクの中で縮こまって座っていると、小学生低学年くらいの女子が「ヤヤー、ヤヤー」と言って俺に手を振ってきた
とりあえず俺も手を振り返すと、再び「ヤヤー、ヤヤー」と言い、こちらに中指を立ててどこかへと歩き去っていった
何だったのマジで
その後運転手が何食わぬ顔して帰ってきた
何やらビニール袋を持っている
こいつ自分だけ何か買ってやがる!まじかよ!
そう思ったけど、特に何も言わず帰路についた
その後は何事もなく来た道を引き返し、真っ暗になりきる前に宿に到着できた
安全面に不安があったので、行く前に運転手に対し、お前がグッドなドライバーだったら追加でチップをやるぞ!と言っておいたので、追加でチップを20,000アリアリ
上乗せして60,000アリアリ払っておいた
結局絡み合うバオバブの木に行ったりして、なんだかんだで、約99,000アリアリ払った計算になるが、それでも普通のタクシーの半分で済んだことを考えると、だいぶ節約できたので、残金が少ない俺には非常に助かった
それにしても、空港で会った日本人がモロンダバのバオバブの木のあたりは、子どもがすぐよってきて、写真を撮ったら金をくれとかめちゃくちゃせびってきてうざいって、この前あった日本人の人が言っていたので注意してくださいとか言ってたけど、誰一人寄ってこなかったじゃねえか、俺は逆にちょっと寂しかったじゃねえか