アンツィラナナの夜
ピザ屋でピザを食い終わった後、なんでか自分でもわからないが、飯屋のハシゴをした
何やら適当な店に入ってみた
上の写真の店じゃあないかもしれない
いやきっと違う店だね
それはさておき飯屋に入ったのは間違いない
店内はガラガラなのに、店の中の奥まった席に案内された
エアコンなんてものはないので、せめて窓際に座りたかったが、変なアジア人がいるとお客が来なくなるということで追いやられたんじゃないかと疑いたくなる
席に案内されて座ると、少し待っててくださいと言われた
メニューでも持ってきてくれるのかなと思って少し待っていると、店員はメニューですと言ってメニューを持ってきた
確かにメニューがズラーっと書いてあるけどさ
なんていうかさ、ちょっとでかすぎない?
看板じゃん
これぞウチの看板メニューってか?やかましいわ
それにしても最初は冗談だと思ったけどさ、どうやらまじだったらしい
さあ、どうぞ!選んで!と言われても、そもそもどんな料理かわかんねえ
しかし店員は看板も持ち上げた姿勢のまま動かない
すごいプレッシャーを感じるぜ
さっき食べたばっかりだし、そんなに腹は減っていないので、もうほんと適当に、じゃあこれでと看板を指さした
適当に指さして出てきた料理がこれ
結構うまそうじゃん
肉食いたかったし、これは当たりじゃねえか?
と、うれしく思いながらフォークを突き刺した
コツっ
そんな音がした気がした
フォークは固い何かにぶつかった
え?なんで?
と思って料理をよく見てみると、肉かと思っていたのは、ほとんど骨だった
骨9割1割くらいの割合くらい
とんでもない料理を頼んでしまった
お客さんは犬ですか?と思って店内を見まわしてみたけど、いるのはちゃんと人間だった
こんな食べごたえのない肉料理ははじめてですわまじで
肉料理っていうか骨料理だよねもはや
もしかして、メインはポテトでパセリ的な感じで肉が添えられているだけの可能性すらあったな
そんなことを考えていたら突然机に現れる宝箱
なんていうかめちゃくちゃ宝箱じゃん
と思ってしばらく見つめたよね
もうこの店がわかんねえよ
そう思いながら、恐る恐る宝箱を開けてみると伝票が入っていた
はっはー、なるほどねー
という感じでなぜか感心した
とりあえずお会計をして店を出た