モスクワのセクシーマッサージではいまいちな結果だったが、気を取り直して酒を飲みに行くことにした
向かった店はpunskinskaya駅の近くのshelter barというバー
昼間写真を撮ってもらったババアが人気の店だよと言って教えてくれた店だ
表通りから門の中に入った先にあったんだけど、店の入り口がぱっと見だとバーに見えなくて、10分くらい門の中に入ったり出たり、周辺をうろうろしたりしても全然気が付かなかった
その辺にたむろしている20歳前後の若者3人組くらいに思い切って聞いてみたら教えてくれてようやくたどり着いた次第だった
店内は盛況でほぼ満席
カウンター席もあるから一人でも気楽に来れるのはありがたい
メニューは豊富で、どんなものなのか一見よくわからない名前のものがそこにはならんでした
数あるメニューの中からhamburgerという文字が目に留まった
ハンバーガー・・・か?
え?食べ物の?でもこれドリンクメニューじゃないの?
頭に?マークを浮かべつつ、このamburgerっていうやつを頼んでみた
しばらくして店員が紙包みを俺の前に置いた
こんなん絶対ドリンクじゃねえじゃねえか・・・
一応念のため紙包みの中をちらっと見てみた
ハンバーガーが入っていた
ハンバーガーが入っていたじゃねえよ、これハンバーガーじゃねえか!
おっふ・・・と呟き、紙包みを包みなおして天井を仰ぎ見た
俺は今酒が飲みたいのにハンバーガーが来てしまった
仕方がないので、紙包みを脇に避けて、改めてメニューを見て、別のものを頼もうとしたところ、隣の席に座っていたおっさんに、「兄ちゃん、まあ待ちな、それはマジのハンバーガーじゃねえぞ、偽物だぜ」と声をかけられた
え?何言ってんの?これハンバーガーだろ?というと、おっさんは「ちがう、ちがう、もう一度見てみな」と言ってきたので、改めて脇に避けた紙の包みを開けてみた
まじじゃねえか、これハンバーガーじゃねえ!
パンとパンの間に肉が挟まっていると思ったけど、肉ではなくて酒のボトルっていうのか?あの酒を入れる鉄みたいなやつだった
あのウイスキーとかそんなのが入ってそうなやつ
俺はわりとガチで、まじでハンバーガーが来ちゃったと思ったので、たまげずにはいられなかった
なかなかビビらせてくるじゃねえか
しっかりビビったぜ
そうと分かれば怖いものはない
続いて頼んだのはビーカー
ビーカーってあのビーカーか?と思って待っていたら、しっかりとあのビーカーが席に届いた
中身はリキュールの何かだったかな
忘れたけど
他にもいくつか頼んだが、結構酒を強かったのか、酔いが回り、写真を撮ることなんぞ失念しまくって、酒を楽しんだ
ちなみに値段はもちろん忘れたのは言うまでもないと思う