人生オワタカの冒険~日本編(大阪)~三日目⑥2時間半は経ってると思ったら1時間しかたっていなかった時空が歪んでいる

12:30になり、ようやく作業をするときが来た

カッパと手袋はあるか?と聞かれ、カッパはあるけど手袋はないというと、手袋がないのはヤバいからと言って手だけ覆える手袋を貸してくれた

班長の手袋はゴム製の肘まであるやつだが、俺には貸してくれたのはちょっと分厚い手だけを覆う程度のやつだけど、やばいといってるのにこのストロングスタイルで大丈夫なんだろうか

工場長みたいな人の許可をもらい、ハシゴを使って一人ずつ貯水槽の中に降りていく

貯水槽の中にはまだ結構水が溜まっている

水位は腰くらい

色は緑

万農のような道具を渡され、貯水槽の壁と床に付着しているセメントのカスみたいなのを剥がして、貯水槽の中央に置いてあるポンプの方に送るように言われた

床のカスは剥がしてから踏んで水に溶かすといいぞみたいなアドバイスをされた

作業は俺、班長、工場の人の3人で基本的には行った

俺と班長は万農みたいな道具を使い、工場の人は高圧で高アルカリ性の液体が出る噴射装置で作業をした

アルカリ性の液体は素人素手で触ると炎症を起こすとか言う代物で、目に入るとヤバいからと言ってゴーグルを渡されて作業をした

班長は慣れているからかゴーグルなしで作業していた

班長の目が濁っていたのはそういう舐めプが祟った結果なんじゃと思わなくもない

それにしても胴長の上にカッパというスタイルなんで、暑さが半端ない

汗だくで作業をし

汗だくだしカッパ着てるせいで暑いし、熱中症になりそうだと思いながら作業した

しばらく経って、壁のコンクリートのカスがガッツリ目に入ってしまった

ハシゴに洗浄用のホースがあり、手とかをそれで洗っていいと言われていたので、これで目を洗ってみたがなんかしみる気がするので、班長に「すんません、これって目を洗っても大丈夫なやつ?」ときいたら、「そら、あかんやつや!」

と言われた

もう洗ってたけど、あかんやつらしいので、砂が目に入って痛いので、洗いに行っていい?と聞いたらいいというので、トイレまで洗いに行った

現場に戻る途中、班長が戻ってきて、「休憩」とのこと

かなりしんどく、そろそろ三時ころかと思ってスマホを見たらまだ1時半だった

一時間しかたっていなくてテンションが少し下がった

工場内の自販機でポカリを2リットル分は買って飲んだと思う

それにしても、とりあえず一時間作業して思ってことは、全然怒られないなということだ

建設会社の人間とか気性が荒そうで、めちゃくちゃすぐキレてくるイメージがあったが、一度も怒られていない

多少、気配りモードに入れていたとはいえ、なにぶん初めての土木作業なので、多少モタつくこともあったはずなのに0怒られである

でもまあよく考えたら、1日でいなくなる日雇いの人間を怒ってもしかたないし、それでヘソを曲げられたら、ただでさえ人でが足りない建設業界なので、やり手がどんどんいなくなったら困るということで、期待もしないし、怒りもしない

ただある程度の補助さえしてくれたらそれでいいっていう感じなのかもしれないね

まだまだ先は長い

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