ラスプーチンで尺太郎のみと言われて失意のままに店を後にした俺
近くにあった自転車ステーションから自転車を借りて次なる場所へと向かった
とりあえず目指すは北
ちぇっ
っと思いながら自転車を漕ぐ俺
いきに通った団地の前を通りかかると、暗闇の中を何かが動く気配
ま、まさかな
と思ってさらに進むと一時間ほど前に通りかかったときにブランコを漕いでいた少女がまだこの暗闇の中でブランコを漕いでいた
ひええ怖い
どれだけブランコが好きなんだよ
そんな恐怖な光景を見つつ泊まっているホテルを通り過ぎ更に北へと向かった
やってきたのはペントハウス
入場料は2000ルーブル(約4000円)
さっきのラスプーチンもそうだったが入場料がとにかく高い
でもラスプーチンの半額なのでラスプーチンの値段の高さには頭が禿げ上がる勢いだ
ビールを頼んだら590ルーブル(約1100円)だったとメモが書いてあったから入店したんだろうけど、なぜだか店内の様子を全く覚えていない
店の前のコンクリートの花壇みたいなところで、ああ、ここも店が大通り沿いにあるだな、なかなか入りにくいなって思ったことと、意を決して階段を上っていったとこまではなんとなくおぼえているだけどそれ以降の記憶がぞっこりどっかにいってしまっているような気がする
でも深層心理には刻まれているのか、ラスプーチンよりもペントハウスの方が良かった気がするというイメージがすごくあるのでたぶんそこはそうなんだろうね
ただこれだけは間違いないんだけど、この店も尺太郎だけと言われて、まじかよクソじゃねえかと思って怒りの退店をした
当初の予定では初日はラスプーチンで遊んで、二日目にペントハウスで遊ぼうと思っていたが、初日にして、ラスプーチンとペントハウスに行ってしまい、なおかつまだ時間が余ってしまっている状況に陥ってしまった
あまりのクソさに巻きすぎてしまった
仕方がないので、当初三日目かなんかに想定していたナイトフライトという店に行くことにした
何となく、行く前からどことなく嫌な流れで気が乗らなかったことを覚えている