ピピ島までは船で約2時間
結構遠い
途中中国人のババアがゲロを吐いていた
俺はというと船がかなり揺れるので隣の白人のお姉ちゃんと方が頻繁にぶつかり、嬉しい反面キモがられるならまだしもなんなら怒られるんじゃないかと思い反対側に座っている中国人のジジイに引っ付き気味で座っていた
そうこうしているうちに何事もなくリペ島へ到着した
海が澄みきっておりめちゃくちゃ半端なくきれいだった
俺のクソみたいな人生で一番きれいな海は今のところここだろう
船から降りてとりあえずホテルを探すことに
頼れるのは船のチケットを買った際にめちゃかわいいお姉ちゃんにもらった島の地図のみ
しっかりした地図ならまだしも若干漫画絵入っていており大通りしか記載がないのでホテルにたどりつけるのか正直めちゃくちゃ不安である
島の中はTHE南国と言う感じでせかせかしておらず時間の流れも心なしかゆったりと流れる
汗だくになり歩くこと30分
途中現地の人の村に迷い込みアウェー感が半端なかった
わけのわからん集落に迷い込みめちゃくちゃ不安だったのであえてドヤ顔で歩いていたビビりの俺
集落の奥まで行き行き止まりだったので「なるほどね!」と言ってやはりドヤ顔でここここ、この集落の奥のどん詰まりが見たかったんだよねみたいな感じで来た道を戻っていった
顔はドヤっているけど熱さとは関係ないような変な汗がとまらなかった
完全に頭おかしい奴に見えたことだろう
道端に雑貨屋があったので水を買うついでに道を聞くと「あっち」とざっくりとホテルの方角を教えてくれたので言われた方向へと歩いていった
一応地図はもっているがそもそも今どこにいるかがわからないのでもはやただのかさばる紙でしかなかったのは言うまでもない
歩いていると犬がいた
もう道もさっぱりわからなかったので犬の後をついていくことにした
追跡者の存在を知ってか知らずかさっさといってしまうことはなく犬は足を進めていく
奴は完全に気づいていた
もうここ犬専用の道でしょみたいな道を犬が進むが最早頼れるのは犬のみである大人しく後をついていく
なぜかホテルに到着した
あの犬はエスパー犬だったに違いなかった
なんだ?山の中のホテルか?と思ったが俺が裏から変な道を通ってきただけで
表から見ると海に面したオーシャンビューの素敵なホテルだった
何はともあれホテルに到着した