お姉ちゃんのいるバーことpiano barにマレコンストリートで出会った男とやってきて、お姉ちゃんとの交渉中に酒代の20クックを持ち逃げされたわけだが
とりあえず今日はこれ以上お姉ちゃん関係では戦えそうになかったが酒くらいは飲めるので酒を一人で飲むことにした
バーの入り口の前にある喫煙コーナーで酒を飲みながらぼんやりしていたら煙草を吸いに来た男に話しかけられた
出身国を聞くとチリとのこと
24歳高身長のイケメンだ実にうらやましい
「さっき酒買ってきてとお金渡したらとんずらされちまったよふひひ」
「ぎゃはは、だせえ」
とか話しながらそこそこ盛り上がった
キューバは治安がすげえいいぞ!という話をしてきた
方や自分の国のチリを始め、中米、南米は治安悪くてクソですわと言っていた
このバーの相場を聞くと40クックあれば遊べるぞとか言っていた
逆に100クックとか言われる奴はイケてない奴だぜとのこと
てめえ!それ俺じゃねえか!
つーかバーで40クックとかで遊べるのはてめえみたいなイケメン高身長野郎だけだろって思ったね
間を取って相場はまあ60~70クックくらいということにしておこう
そんな話をチリ人としているとキューバ人の女を連れたべろべろに酔っぱらった50歳くらいの男二人が絡んできた
「へい、お前どこの出身だ?」
「日本だけど」
「俺らはドイツだ、よろしくな」
「お前等、ゲロ酔いじゃねえか」
「キューバは最高だからな、飲みまくりのハッスルしまくりだぜ!お前はキューバ初めてか?」
「初めてだし、今日っつーかさっき来たところだよ」
「俺も今回が初めてだぜ、初めてだがキューバは最高だ!ちなみに俺横に友達は去年初めてキューバに来たんだが、それからはまって今回が6回目だ」
「全然近いわけでもないのによくくるな、はまり過ぎだろ常識的に考えて」
「それほどまでにキューバは最高だ!昨日3回、今日もすでに2回ハッスルしてるぜ、全部違うお姉ちゃんだ、この後も横にいるこの女とお楽しみよ!」
「お前、真横にいるお姉ちゃんと肩組みながらよくそんなこと言うよな、どクズじゃねえか」
「がはは俺はもう酔っぱらっちまってるから関係ねえよ、もうわけわからんくなってるっつーの」
横にいるお姉ちゃんドン引きしてるじゃん・・・
「お前もハッスルしてるか?」
「いや、俺さっきキューバ着いたとこだし今日ホテルに泊まってるから」
「正気かよ、ホテルに泊まるとかありえないぜ、お姉ちゃんと部屋で行けないじゃん、泊まるならカサパティクラ以外ありえんぜ」
「初日だけホテルなんだ、明日からはカサだぜ?」
「驚かしやがって、話しかけた男が全日程ホテルに泊まるアホだったらどうしようかと思ったぞ!お前明日は何やってんだ?」
「特に予定はないけど」
「俺がキューバの夜ってやつをお前に教えてやんよ!他にもバーがあるからよ、もっといいとこ連れてってやるよ、大体バーは22時とか23時オープンだから22時ころ連絡してこい」
「まじかよ、めちゃくちゃうれしいんだけど」
そう言ってドイツ人にfacebookとキューバの携帯の番号を教えてもらった
その後ドイツ人二人はふらふらしながらお姉ちゃんと一緒に店を出て行った
俺もそろそろドーヴィルホテルへ帰ることにした
みんな口をそろえて治安が良いというだけあって夜2時ころフラフラしていてもそんなに不安はない感じ
ホテルに帰ったがホテルのロビーにはドアマンのほかになんの役割かわからん従業員の男がいたりしてお姉ちゃんとコーヒーでも飲もうと思ってもホテルへ連れてくるのは結構難しそうだなという印象を受けた
その後は何事もなく就寝した
実に長い一日だった