人生オワタカの冒険~ラオス編~二日目その3ハッピーレストランでアンハッピー

ハッピーレストランまで戻ってきてそろそろ腰を落ち着けたい感じだったのでそのままハッピーレストランでビールを飲むことに

席に座ってビールを飲みながらお姉ちゃんを観察する

お姉ちゃんは近くの1つのテーブルにまとまって座っていた

お姉ちゃんたちから3メートルくらい離れた位置にあるテーブルを確保できたのはラッキーだったじっくり観察できるってものである

どうしよっかなと思いながらお姉ちゃんたちを見ていたらお姉ちゃんたちがチラチラとこっちを見てくる

当然だろうなにせ僕はお客さんだからね様子を伺いたくなる気持ちもわかるよ

うんまあ見てくるだけならいいよ

たださ俺の方ちらっと見てその後クスクス笑いながらお姉ちゃん同志で話をするのはやめてくれないかな

ねえ見た?こんな場所に東アジア人とか超ウケるんですけど

だよねーやばいよねー

しかもあの見た目でしょ?やばいなんてもんじゃないでしょ死ねるっつーの

わかるーわきまえろっつー話しだよねー

ちょ、あいつあんたのこと見てるよマジウケる

キモ男はきついわーまあ即帰りっしょ

まったりビール飲んでないで相手してやるから早く呼べっつーのつーかキョドり過ぎキモ

だよねー

こんなことを言われているんじゃないかと思えてきて死にたくなってくるんだよね

いきなりおもむろに席を立って道路に飛び出して行ってやろうか?

キモがられていようが手ぶらで帰るよりましでしょというわけで6人くらいいるなかの一人を召喚した

正直あんまりかわいくない40点!と心の中で思いっていた

お姉ちゃんの中の俺はもっと低い点数だったに違いない

しばらく話をする

「あなたさっきもこの店来たでしょ覚えてるわ」

「よく覚えていたね」

「そりゃあね、だってかっこいい人が来たとお店で話していたんだから」

はい嘘!俺はこういうこと言う女が一番嫌いなんだよ!ふざけやがって

俺は身の程を弁えて日陰で日々謙虚に生きてるんだよ!自分のことはちゃんとわかってるっつーの

ぶん殴ってやろうか?俺の怒れる拳でよ!

俺は戦慄きながらもなんとか堪え、失うもののない大人の怖さを叩き込まずに済んだことに安堵した

ただもう完全に萎えた俺はふて腐れモードである

会話が弾まないことこの上なし!

もうやれればなんでもいいですわという心境だったので早々に持ち帰りを持ちかけた

ロングで400000キープとのこと

了承しバイクで来た道を戻っていく

こんなことならインピンホテルで持ち帰った方がよかったんじゃないか?なんで俺はこのお姉ちゃんを?と頭の中は自分の行動の意味不明さに?マークでいっぱいだった

帰りにとっ捕まり50000キープをカツアゲされながらもホテルへなんとか戻ることができた

とりあえず汗だくだったのでシャワーを浴びることにした

シャワーから出るとお姉ちゃんがなんか文句を言ってきた

部屋を掃除してたらヘアピンと長い髪が落ちてたんだけどなんなの?とか言ってくる

キモいオヤジのくせに調子のんな!とそういうことか?

俺は心の中で逆切れした

なにせ小心者である

何勝手に部屋の掃除してくれとるんじゃ!ジャパニーズオカンか?お?

ええ、ええ、確かに昨日テイクアウトしましたよ、お前より圧倒的に心優しきお姉ちゃんをな!それで何か問題ございますかね?

口から出たのは

俺はそんなもの知らない今日ラオスに来たばかりだ

とバレバレな感じの嘘だった

もういい雰囲気もへったくれもあったもんじゃない

修復なんて不可能な状態であるこの状態から巻き返せる人がいたらたいしたもんだよ

そもそもそんな気は皆無であったが

事務的にやることをやって後は寝るのみ

朝になってタクシー代を渡し早々にお引き取り願った

まあこんな日もあるわな

ただ途中で帰るって言い出さなかったところだけは評価してもいいと思ったね

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