何もない灯台からさっさと慰霊碑方面へと移動し、とりあえず病院に到着したけど、慰霊碑までの道がわからない
看板とかあればわかりやすいけどそんなものはありはしないよね
とりあえず病院を南から回り込んでみたら海に突き当り、断崖絶壁になっていてどん詰まりになっていた
しかたがないから、病院の入り口まで戻り、病院の敷地の中に入ってみた
入口に守衛がいたけど、どさくさにまぎれたのか特に呼び止められることはなかった
病院の終わりの時間なのか、敷地の中から人が帰っていて、逆に中に入っていく人は俺以外いない感じ
奥へ行くほど人の気配がどんどんなくなっていった
最終的には見渡す限り、0人
突き当りまでいったけど、慰霊碑へと続く道が見当たらなかった
どうなってんだと頭を悩ますもわからないものはわからない
日も暮れかけており、早くいかなきゃと少し焦ってきた
ぐんぐん肩で風を切って歩いていると、突き当りに平屋の生活感が少し漂うような小屋が建っており、その裏手が草むらになってて、その奥に壁があった
小屋を回り込み、壁の隙間から奥を覗いてみると、向こう側は広く開けた感じになってて何やら建物の後ろ姿が見える
もしかして、この先のあの建物が慰霊碑のやつなんじゃ?となんとなく思って、とりあえず思い切って病院の回りを囲む壁をよじ登り、奥へ進んでみたところ、屋根のある平屋の建物があり、回り込んで覗いてみると、慰霊碑を発見した
絶対正規のルートじゃないことだけはわかったよね
人は0人
慰霊碑は崖際のすごいさみしい感じの場所にひっそり建っていた
電灯とかは当然ない
よくわからないけど、とりあえず拝み、写真を撮って帰ろうとしたところ、慰霊碑側から見ると、何やら緑色の閉まっている門が北側にあった
なんとなくこの門が正規ルートで昼間しか入れないんじゃないかというような気もした
ね
とりあえず、帰り道もよくわからないので、行きと同じく壁をよじ登り、病院の敷地に戻って、帰ることにした
帰るころには病院の敷地内から人の気配がほとんどなくなっていた
行きは帰宅の民に紛れる感じで中に入ったが、帰りは丸見えですごく目立つ
病院の正門で、守衛みたいなおっさんに「タオシャン、タオシャン!」みたいなことを言われた
なにやら注意か何かを言っているだろうか
心なしか顔が怒っているような気がしないでもない
全く意味が分からなかったので、とりあえず「ウィ!メルシー、メルシー」と答え、サムズアップしながら門を通過した
守衛は俺のサムズアップを見て、ぽかんとしていたので、予想外の展開に度肝を抜かれ、どう反応していいかわからない状態のままうやむやになった感じだった
もしかしたら勝手に病院の敷地に入っちゃだめだったのかもしれない
何言ってるかわからないから、よくわからないけどさ