人生オワタカの冒険~キューバ編~三日目②世話焼きオヤジと無感情の僕

バカボンのパパみたいなオヤジの家にチェックインを済ましたので、着替えて出かけることにした

オヤジに言われた通り、出かける前に勝手口のドアを開けると、1m先の隣の家の勝手口のドアが開いており、そこにはオヤジの姿があり、キッチンに立つそのオヤジと目が合った

目が合うとオヤジは、「どうした?コーヒー飲みたくなったのか?」と言ってきた

どれだけコーヒーふるまいたいんだよ

いや、今から出かけるだけだからドア開けただけだよというとオヤジがちょっと待てと言って部屋の中に入ってきた

そして、机の下に置いてあったパンフレットの束を持ってきてその中から、「良い地図があるんだ」と言って若干使った感のあるハバナの地図を手渡してきた

「君はキューバ初めてだろ?迷子になるといけないからね」と言ってぐいぐい地図を渡してくる

オフラインマップのmaps先生があるから俺には必要ないから、いやいらないよというも、いいから遠慮するなってと言って結局地図を持たされてしまった

使い終わったら戻しておいてくれと言ってオヤジは満足そうにして自分の家へと帰っていった

帰り際にオヤジは飯食ったか?と聞いてきたが、ごちそうされちゃかなわんと思い今から外に食いに行くんだと遠回しに断った

悪いオヤジじゃないんだが、やたら世話を焼きたがるから若干めんどくさい

俺としてはチェックインしたらチェックアウトまで干渉してこないのが理想なんだけどな

俺は使うことない他人の垢のこびりつきまくった地図をかばんに適当に詰め込み街へ繰り出すことにした

とにもかくにもお金がないから両替をしないと始まらないので両替屋へ向かわなければならない

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