王宮の入口の脇で長蛇の列ができている
入口自体はそんなには混雑していない
列は売店のようなところに向って伸びていた
どうやら王宮には服装制限があるようで半ズボンは禁止のようだった
売店のようなところで借りているのか買っているのかは知らないがそこへの列の模様
全然服装制限のことは知らなかったがたまたま長いズボンを穿いていてよかった
奥へ行くと施設の中に入るゲートのようなものがあった
周りを見渡すと券のようなものを入場ゲートで渡している
なぜか知らないが俺は持っていない
どこかで見落としがあったようだ
少し戻ると売店のような感じの店があった
それ以外に店はない
ここがコーヒーショップじゃありませんようにと願いつつ
チケットチケットって言ってたらどうやら券の窓口だったらしく券を購入することに成功した
券の窓口の横に音声案内の機械を貸し出している店を発見したのでついでに機械をレンタル有料だったが値段を忘れた
レンタルする際パスポートを預けなければならなかった
パスポートを手放す心細さといったらなかったが借りるためにはやむを得ないということでパスポートを預けた
その後王宮内を散策
パスポートを預けているのが心配で若干速足になる余裕のない俺
それはそうとして歴史や建築物にさしたる興味もない俺は「なるほどね」と思いながら王宮内を一周した
一回見ればありあまるほど十分だなと思った
人間一度使って安心したものはまた使いたくなるようで王宮からフアランポーン駅までまたもトゥクトゥクで移動した
トゥクトゥクの運転手は寡黙な若者でリラックスした気分で復路を走り抜けた
帰りの代金は150Bだった
駅からとにかく街の方へ行こうと思って周りを見渡してみるとMRTとは別に駅のようなものが見えた
なんだ?と思い言ってみると鉄道の駅だった
行きは地下鉄で来たし帰りは鉄道で帰ってみるかと思って構内へと入っていった
隣の駅までの切符を買った
2Bだった
何時に列車発車しますか?と聞くと午後3時半ですよと教えてくれた
時計を見ると3時10分
ちょっとだけ時間があるがまあ待てる範囲だなと思い列車に乗り込み発車を待つ
列車内には俺一人
心細い以前に何かおかしいなと気が付いた
そしてふと窓の外を見て時計を確認すると午後1時過ぎだった
さすがに我が目を疑った
この通常ありえない事態にしばらく考え込んで結論を出した
これ時差ってやつですわ!と
となりの駅に行くだけで2時間も待てっかよということで鉄道移動を諦めた