人生オワタカの冒険~タイ編~その3俺タイの大地に立つ

入国は済ませた

情弱の極みの俺はバーツへの両替を日本で行っていたのでタイ国内で両替はとりあえずぜずにバンコク市内へと向かう

ガイドブックを見ると空港からエアポートリンクという電車が走っているとのことだったので空港を地下へと降り電車に乗るべく券を買おうとする

行先はマッカサン駅

自動販売機で券を買おうとするもディスプレイがタイ語で書かれているせいで全くわからない

窓口でも販売しているがビビりまくっていた俺は尻ごみしてしまった

仕方がないので勘で自販機で券を買うことにした

4つか5つくらいでしょということでなんか適当に一つ券を買った

そして階段を下り電車を待つ

しばらくして電車がやってきたので乗り込んだ

車両内はすげえ寒い

ドアが閉まったがその時の音がでかすぎてビクッとなってしまう恥ずかしい

あまりのでかさに慣れるまでの2,3駅くらいはドアの閉まる音に毎回ビクッとなってしまうほどだった

マッカサンという言葉だけは聞き逃すまいと耳をそば立て油断はしない

しばらく意味不明な名前の駅が続きようやくマッカサンステーションのアナウンス

聞き逃さずに降りることができた

駅の改札を通ろうとしたが通れなかった

どうやら乗り越しのようだもっとずっと遠くの駅まで買っておけばこんなことにはならなかったと後悔する

改札脇の窓口に駅員の姿は見えない

反対側の出口の改札の方にはさすがに人もいるでしょということでそちらの方へテクテク歩いて行った

それにしても乗り越しってなんていうんだろうか

空港から出て初のタイ人との会話である

エ、エクスキューズミー

そう言って俺は切り出した

ステーション オーバー ペイ マニー

とりあえず知っている単語を並べてみたらなんとか通じた

追加で金を払ってようやくマッカサンステーションから出ることができた

俺はマッカサンステーションの西側から出口の方へ歩いて行ったのだが

駅の西側全然人がいない

心細くなってくる

とりあえず人と目を合わせないようにしてコソコソと歩いていく

階段を下り駅の外に出た

なんか変な車のおっさんがトゥクトゥクとか意味不明なことを言って近づいてきたりする怖い

声をかけてくる連中をシカトして薄暗い高架下を歩いていくとりあえず人通りの多い明るい場所へと行きたかった

それにしてもマッカサンステーションの高架下寂れているというか荒廃しているというか日本以外の国へ行ったことのない俺にとってなかなかビビる雰囲気だった

でも道路は思ってたよりかは舗装が綺麗で意外に思った

とりあえず高架下を抜けて踏切を渡った

俺はそこで立ち止らずにはいられなかった

方向がわからない

どっちが北でどっちが南なんだ

まさに右も左もわからないそんな感じだ

まあ左右はわかるんだが

さすがにわけのわからん場所でバッグを開いて地図を取り出して地図を見るのには抵抗がある

バッグはもっと安全なところで広げたい

意を決して俺はなんとなく明かりが多い方が南であると決めつけてそちらの方へ歩いて行った

マッカサンから南へ行けば俺の計算ではソイカーボーイなるナイトスポットがあるはずだった

どんな雰囲気の場所かはGダイアリーでチェック済みである

30分歩いてたどり着かなかったら引き返そうそう心に決めて俺は夜の街をテクテク歩き始めた

時刻は午後9時を回っている

歩きながら道沿いにホテルがあればそこに泊ろうとそんなことを考えながら汗だくで俺は異国の地を歩いていく

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