ジャイプールでシティホールやら風の神殿やらを見終わりアグラ行きの列車まで中途半端に時間が余ったので街をぶらついた
マクドナルドがあったのでついつい食いたくなってしまい店に入った
店にインド限定のマハラジャマックが売っていたので食ってみた
コロッケみたいのが中に入っておりうまいかうまくないでいえばマックだしうまいにはうまいが他のダブルチーズバーガーと比べるとどうかといわれればダブルチーズバーガーのほうが圧倒的にうまかった
飯の後は再び街をぶらつきガイドブックによればうまいラッシー屋が近くにあるということでそのラッシー屋へ
写真の左のほうにラッシーと書いてある店がラッシー屋だがなかなか繁盛している
ラッシーは焼き物のような入れ物に入れてありなかなか凝った入れ物
飲み終わった後店に返そうとしたら外にあるゴミ箱に捨てろと言われた
どうやら使い捨ての容器のようだ
え?これ捨てていいのかと二回くらい確認したが捨てろというのでゴミ箱に捨てたがそれほどまでにしっかりした入れ物だった
店先でラッシーを飲んでいるときインド人に話しかけてきた
年齢は20~25歳くらい
「ここのラッシーうまいよねインド人の中でも有名なんだ
僕は遠くに住んでいるけどジャイプールに来たときは必ず来るようにしてるんだ」
とか言っていた
さらに少し雑談をかわす中で父親が会社を経営しているとか言っており佇まいもなんだか良いとこの出のお坊ちゃんのような雰囲気が漂っている気がする
さらに「僕は今友達の結婚式に参加するために友達と二人でこの辺りに来てるんだ」と言って道路のほうを指さすと路肩に車が止まっており友達らしき男が運転席に座っていた
「あれ僕の車なんだよかったら駅まで送っていくよ?」と言われたので少し考えてせっかくだしとじゃあ頼むわと言って車の後部座席に乗り込んだ
運転席の男とも挨拶をかわし車は走り出す
車が走り出すとお坊ちゃんがせっかく知り合いになったし君もよかったら友達の結婚式に来てくれないか?とかわけのわからないことを言い出した
とりあえず話を聞くと友達の結婚式がここから少し離れた砂漠の街で行われるらしい
お祝い事だし人数も多いほうが盛り上がるし日本人が来たとなれば友人も喜ぶに違いないとか言ってくる
俺は今日の夕方アグラに行って明日タージマハルを見たいんだというと
「大丈夫、今日の夜に結婚式があるから明日の朝車でアグラまで送っていくよ」
「砂漠での結婚式を見る機会なんて日本人にはなかなかないんじゃない?きっといい思い出になるよ、君が来てくれたら僕らもうれしいしお互い良いことしかないと思うんだ」とかなんとか言われた
駅へ向かう途中ちょっと買い物がしたいといい寄り道をした
なんでも酒をお土産に持っていくのだという
道の途中で車が止まりお坊ちゃんがおりて酒を買いに行った
車内にはお坊ちゃんの友達と二人きり
するとお坊ちゃんの友達が「彼は裕福な家の息子なんだ、この車も彼のだし、俺の父親も彼の父親の会社で働かせてもらってる」とか言っていた
しばらくするとお坊ちゃんが戻ってきた袋に入った酒とそれとは別に缶ビールを買ってきた
せっかく会えたことだし乾杯しようといいなぜかビールをごちそうになり車内で乾杯した
記念に写真を撮っていいか?とカメラを向けようとすると
ダメだと強めに断られた
曰く、僕らの宗教は酒を飲むのはよくないと考えられている
今僕は酒を飲んだばかりなので写真はまずいとかなんとか
なんかいきなり怪しい
その後もしきりに結婚式に誘われた
次の日の夜に帰国が決まっているということもありスケジュールを変えたくなかったのでやんわり断り続けた
気が付けばどうやら車は駅を通り過ぎている気配
おいおい、どこ行く気だよと言うと、もう結婚式行っちゃおうよ、ね?とどうやら結婚式にこのまま連れていく気のようだ
ちょっと待て、すまんが結婚式にはいかない、ここで降ろしてくれ!と強めにいうとわかったよ、と言って車はUターンし10分くらい走り駅の近くで降ろしてくれた
一体何だったんだろうか
本当に結婚式だったのかただの人さらいだったのか真相は謎のままである