カジノでがっさりやられて失意のまま街を歩いていると時間が夜ということもありお腹が空いてきた
何を食おうか迷っていたら、今までちょくちょくと街中で見かけていた海鮮火鍋なる店の看板がこのときちょうど目に入った
海鮮火鍋というこの漢字だけでもマカオ感がそこはかとなく漂っている
とりあえず適当に金池サウナの近くにあった海鮮火鍋屋に入ってみた
そもそもこの海鮮火鍋なるものはどうな系統の料理なのだろうか全く何屋なのかわからない
店に入り二階へと案内された
案内された席は中華料理屋っぽいあの丸いテーブル席だ
6人~8人くらいは座れそうだ
そんな広いテーブルの一席にぽつんと座らされた
もうこれ嫌がらせの域じゃない?と思わなくもなかったが、そもそも店の中にある席は大抵そんな感じのテーブルしかなかった
つまるところこの海鮮火鍋屋なる店は本来一人で食べにくる店ではないんじゃないかなとよくやくこのとき思い至った
とはいえ来てしまったものはどうしようもない
とりあえずメニューを開き料理を確認する
なにこれめちゃくちゃ高い
予想外の値段設定にしばし固まる俺
比較的安い空芯菜と鶏の蒸し焼きを注文したが、これだけで2000円くらいした
料理が来て気が付いたがどう見てもひとり分の量じゃない
どうやら一人で来る店ではないので量が基本二人前出てくるっぽい
鶏の蒸し焼きは味こそうまかったが血がやたらとついており食欲がもりもり下がっていった
空芯菜もうまいにはうまいが口の中がテュルテュルな感じになり半分も食べたらもう食べたくなくなるような感じだった
両方とも残して店を後にした
海鮮火鍋なる店は一人で来る場所ではないという教訓を学んだ
そこそこの授業料になってしまった以後気を付けたいところ