時刻はまだ宵の口といっても差支えのないくらいの時間
さすがにトリプルヘッダーは無理じゃないかなと思いながら、さりとて特にやることもないので、引き続き道路鑑賞タイムである
午後7時前後くらいからお姉ちゃんの数は減っている
お姉ちゃんたちも飯休憩の時間なんだろう
午後8時からカラオケも始まるし、お姉ちゃんの数は減るのかななんてことを考えながらうすらぼんやり道路を眺めていたが、思ったよりもあんまり減った感はなかったな
ただ昼からずっと眺めてるせいでだいたいお姉ちゃんの顔もほとんど覚えてきた
たまに初見のお姉ちゃんを見かけるけど、あんまり面子の入れ替えはそんなにないような気がする
昼からずっと稼働してるお姉ちゃんなんかもいる
鉄の女である
暗くなりお姉ちゃんの顔も昼に比べると判別しづらい
22時を過ぎ、ちょっと腹減ったなと思っていると、隣にいたパイセンが、23時になると、ホアクックの道路を挟んで向かい側に屋台が出るよとのこと
飯がヘルシーなおかげでちょっと物足りなかったから渡りに船である
22時30分過ぎ、どこからともなく屋台がやって来て準備を始めた
いよ、待ってました
23時になり、屋台がオープンしたのでとりあえず買いに行ってみた
言葉が通じなくても果たして買えるんだろうか
屋台で売っているのはご飯の上に角煮を乗せた料理と焼き鳥
屋台の正面ではなく裏側に人が3、4人いたので、とりあえず雰囲気で並んでみたが、後から来た地元民が俺の後ろからさっと屋台のおばちゃんに声をかけて注文をされてしまった
すると、道路の反対側から「オワタカ氏!この場所に順番なんて概念はねーから!さっさと注文しないと一生注文できないよ!」とパイセンからの檄が飛んできた
順番なんてないんだ・・・その発想はなかったわ・・・
ということで、グイっと前に出て注文することにした
俺の前に注文していた様子を見ていたが、角煮をご飯の上に乗せた料理がベースで、焼き鳥を串で注文をしている人や、焼き鳥も角煮と一緒にご飯に乗せて注文している人なんかもいた
とりあえずおばちゃんに「シンローイ!」と発音度外視で雰囲気だけで声をかけた
シンローイは「すいません」って意味だってグーグル先生が言ってたからね
するとおばちゃんがこちらを見たので、角煮を指さし「モッ!」と言い、ご飯が入ってる鍋を指さし、同じく「モッ!」と言い、最後に焼き鳥を指さし、いくらちゃんよろしく「ハイ!」と言ってみた
モッは1で、ハイは2だと直前にグーグル先生から学んだからね
果たして意図通りに注文できただろうか
しばらく待っているとタッパーにご飯と角煮と焼き鳥を詰めた料理が完成した
お値段50,000ドン、日本円に直せば400円弱である
ニャギ飯よりも脂っこくて、ヘルシー飯しか食ってない胃にしみた
味も濃くてなかなかうまかった