新今宮駅の南側一帯はあいりん地区、広くとれば西成区と言われる場所らしく
このあたりはいわゆるドヤ街と呼ばれる場所らしい
ドヤとは簡易宿泊施設のことで、このあたりは他と比べると値段とかが安いらしい
いくつものドヤがあり、優柔不断の俺はどこにしようか少し頭を悩ませるくらい点々とドヤが軒をつられている
中には500円のドヤもあったが、1000円から2000円くらいの宿が多く見受けられた
暑い季節なので、エアコンは絶対欲しいところだ
安いドヤはこの時代に扇風機のみだ
しばらく見て回り、「和香」というホテルに泊まることに決めた
エアコンがあるというところ以外に特に理由はない
なんとなくあったから入っただけだ
受付でチェックインの手続きをするが、特に身分を証明するようなものは必要なかった
一泊1600円だった
シャワー、トイレは共有
部屋はエアコン付きの3畳で、テレビと小さな机と布団と冷蔵庫が室内にあった
さすがは3畳なだけあって、何とも言い難い圧迫感のようなものがある
しかしこれでも、この界隈だと高級な部類に入るのではないだろうか
ちなみに受付のおねえちゃんがかわいかったのが印象的だった
ちなみにカギを自分で管理して持ち歩くのにはデポジット1000円が必要とのことだった
チェックアウト時に返してくれるのか少し心配だが、カギを預けておく方が心配なので、1000円預けることにした
寝床を確保したので、街を散策しに行くことにした
商店街をぶらぶらと歩いていると、ホルモン屋を見つけたので入ってみた
プラスチックの容器に入ったホルモンと、これまたプラスチックのコップに入ったビールを頼んで500円という値段に驚かされた
俺の地元なら倍くらい取られるかもしれないレベルである
夕方になり、スーパー玉手のとこから西へ入ったところにあるヤマキというホルモン屋の前を通りかかったが、めちゃくちゃ流行っており、とても入ることができなかった
ヤマキの何がそんなに人を引き付けるのだろうか
ヤマキの隣にもホルモン屋があるけど、そっちはそこまで流行っていなかったので、そっちに入ったが、そんなにヤマキはうまいのだろうか
気になるところである
ちなみにヤマキの隣の店のおやじは、俺の隣の人にはめちゃくちゃフレンドリーだったが、俺にはちょっと冷たかったような気がする
よそ者臭が出ていたんだろうか
それともただたんに臭かったんだろうか
真実はわからない
西成の商店街にもカラオケ居酒屋みたいなところが結構多くあった
かなりきれいなお姉ちゃんが接客している店もあった
中国人お姉ちゃんが多い印象
ただ、値段は他の立ち飲み屋等と比べるとそれなりに高目
というか普通に高かった
その後は大通り沿いにあるマルフクというホルモン屋で〆
この店は流行っていたが、入れないほどではなく、店も入りやすい感じだったので重宝した
老人が多い街だからなのか、各店閉店が早い
9時とか10時には終わる飲み屋ばかりだ
仕方ないので俺も早々と切り上げ、翌日に備えることにした
寝るとき、さすがにドヤの布団に包まって寝る気にはならなかったので、布団を枕に畳の上に寝転がって寝ることにした