結局何事も起きてくれなかった夜から一夜明け
夕方のフライトで帰国するロシア最後の日
昼過ぎには空港に向かう
全く何も予定していなかった俺の足はなぜかクレムリン宮殿のある赤の広場へと向かっていた
訪れるのは3回目
特にいい印象もなければ、興味を惹かれるものもなかったはずだ
クレムリン宮殿を見ていなかったからだろうか
もう来ることはないから、見ておきたいんだろうか
宮殿を見るためにはチケットがいるんだが、チケット販売の列ができており、3時間待ちといわれて、一瞬で心は折れた
もう全身ボッキボキだよ
一応はクレムリン宮殿を見ておかないといけないなということで遠目には見ておいた
ふーん、これかーって感じ
どうせなら中も見てみたかったけど、わざわざの再訪はないだろう
赤の広場を歩いていたら、兵隊さんみたいな3人組が歩いていた
彼らを見て、彼らは給料どれくらいなんだろうなあ
という下世話な話に思いを馳せる
モスクワ最後の場所だったが、三回目だし特にやることも見るところもなく
ぐるっと一周して赤の広場を後にした
ほんとにいいことなかったし、面白いこともなかったよな
と思いながら列車に揺られ、空港へと向かう
もうちょっと予習をしておけばなんとかなったんだろうか
と反省が止まらない
毎年1つは変化球系の国に行きたいと思っている俺だけど
今年はこのままモスクワで盛大にずっこけたままでは終われない
そう心の中で呟きながら、世界一大きな国を後にした