ほいほいニューヨーカーのジェフのホテルへついていったらあわや菊左衛門をdoされそうになったが、無事に脱出に成功した最終夜
再びピアノバーへ戻ってみた
ニューヨーカーのジェフがまた戻ってきたら変な感じになりそうだけど他にお店も知らないので仕方ない
さっきいたときとお姉ちゃんの状況は変わっていない
ど平日はふるわないもよう
缶のハイネケンをちびちび飲んでいると、ふと
「キューバ、今夜で終わりなんだ・・・」と感傷的になってしまい
不思議と穏やかな気持ちでビールをすすりながらステージをただただ眺めていた
思い返せば失敗続きだったがなんだかんだ楽しかったんだろう
2時過ぎ、なんだか満足した気がしたので帰ることにした
宿まで帰るべく漫然と夜道を歩いていると所謂アンダーグラウンドエリアにネオンが輝いている店を見つけた
恐らく何かしらのクラブなんだろうと思われる
結構でかい音が外まで聞こえてくる
ただ、すでになぜだか満足してしまっているうえ、時間の余裕がそれほど多くなかったので店には入らなかった
ここの店の調査は後人に託そうと思う
宿へ帰り、撤収準備をしていると、出発の時間が来た
一階へ降りていくと、宿のおっさんがすでにスタンバっていた
お礼を言おうかと思ったら向こうから話しかけてきた
「コーヒーいるか?」
最後までぶれないジジイだったが、この「コーヒーいるか?」をもう聞けないと思うと少し寂しい
最後だから「じゃあ、もらおうか」と言ってコーヒーを作ってもらった
最後に飲むオヤジのコーヒーはやはりおちょこみたいなちっちゃな容器に入っており、やはりゲロ甘だった
しばらくコーヒーを飲んでいると、玄関がノックされた
タクシーが来たようだ
オヤジはでかい水筒に自慢のコーヒーを詰めて「夜中の運転に眠気は禁物だぜ」みたいなことをいいつつ運転手に渡していた
コーヒーを飲み終わり、オヤジにお礼を言い、ハグして宿を後にした
オヤジはこの宿のこと他の日本人にも紹介しといてくれよと言っていたが無視してて手を振ってタクシーに乗り込み出発した
タクシーは何事もなく空港に到着し、記憶に残っていないほど何事もなくキューバを出国した
向かうはメキシコのメキシコシティで乗り継いでティファナである