ピアノバーのぼろきれのように擦り切れたお姉ちゃんと一緒にピアノバーを後にした
10クックで近くに部屋が借りれると言われたが、高く見積もって5クックあれば俺の宿へ戻れるから断固として宿へ戻ることを伝えた
しばらくタクシーを探し、宿までいくらだと聞くと5クックと言われた
正直高いが他にタクシーがあんまりいないこともあり4クックならいいぞと言うと交渉成立
2kmくらいだし物価を考えると1クックでもいいんじゃないか
4日目にしてようやくairbnbで借りた宿が役に立つ時が来た
宿でコーヒーをごちそうしてキューバの歴史や文化について学ぼうじゃないか
深夜ということもあり、さすがに俺の宿のすぐ隣の家の扉は開いていない
ホッとしつつ、宿の扉を静かに開いて中に入った
夜は街全体が静かなので音が結構響く
お姉ちゃんは音なんて全然気にしないから一人でソワソワしながらとりあえずお姉ちゃんと一緒に二階の寝室まで向かった
寝室ではシャワーを浴びてキューバ談義を行ったわけだけど予想以上にはながさかなかったわ
出涸らしのようなお姉ちゃんだった
もしかして今までで最低じゃないか?というレベル
座談会が終わり、お姉ちゃんがこの後どうすんの?と聞いてきた
家の前で車がアイドリングしていてうるさい
もう2時だし俺はもう寝ると答えるとお姉ちゃんはもう寝ちゃうの?
さっきまでいたピアノバーは午前6時まで開いてるよ?
夜はまだこれからだよとかなんとか言っていた
てめえのせいで精神的にさらにどっと疲れてそれどころじゃねえんだよ
「わかったわ、私はピアノバーに戻ってお酒を朝まで飲んでるから気が向いたらまたバーに来なよ」とのこと
絶対行かないわ
そういえば、ピアノバーまでどうやって行くの?タクシー探そうか?と聞くと、アッシー君がこの宿の外で待ってるから大丈夫よとのこと
さっきから宿の前でアイドリングしててうるせーなと思ってたらお前の連れかよ
隣の家のオヤジとババアが起きてくるかもしれねえだろ早く帰ってくれ
それとなく急かせてどビッチのお姉ちゃんを返して
今日も散々な一日だったぜと思いながら俺は泥のように眠った