べろべろに酔っぱらった自称26歳のどっからどうみても30代半ばのキューバ人に引き連れられて、ネットにも書かれていたかわいいお姉ちゃんがいるという元Casa de la Musica de Centro現piano barという名のバーへやってきた
階段を上がり、バーの入り口で簡単な荷物検査をして、その後入場料の5クックを二人分支払いバーの中へと入った
バーの中はこんな感じ
バーの一番奥に生演奏をするステージがある
客は50人くらいは入りそう
案内役の男の話ではここはサルサの生演奏が売りのバーらしい
サルサって名前は聞いたことあるけど具体的に何かっていうのはよくわからない
聞くとすぐ踊りだしたくなっちゃうんだそうな
とりあえずカウンターで酒を注文して飲んだくれの男と乾杯
ハイネケンの350mlの缶が3クック
時刻は午前1時ころだが店は8割方が埋まっている
結構な人気店の模様
しばらく酒を飲んだところで男にサルサを踊ろうと誘われた
回りを見るとみんなバーの中央にそれぞれの席から出てきて思い思いに踊っている
そういうものらしい
踊り方とか全くわかんねえよというと大丈夫だ大事なのは情熱だ等と意味不明な供述を始め、踊る羽目になった
どうせならかわいいお姉ちゃんに教えてもらいたいものである
基本ステップはこうだと一応丁寧に教えてくれる
ステップ1右足を前に出す
ステップ2右足を戻して左足を出す
とりあえずこれだけだといって音楽に合わせてステップを踏む
しばらくするとこんどは今までステップ1で前に出してた右足を前じゃなくて後ろに出すんだという指示が出てその通りにステップを踏む
じゃあ今度は前後じゃなくて左右だとまあ同じような感じで前後左右のステップを習った
なにこれ習う必要あるのかよ
そう思っていると、足の運びの基本は覚えたようだな、だがサルサで大事なのは肩の動きだ!と言ってステップを踏みながら肩をワキワキしながら踊りだした
無理無理、ステップは踏めるかもしれないけど肩の動きがもうどうなってるか意味不明だわと俺は速攻根を上げた
席に帰ろうとする俺を引き留め肩をワキワキさせながら踊ろうぜ!とか言って手を持ってその場でくるりと一回転させられたりしながら10分ほど無理やり踊らされた
うん、ラテンの文化に馴染むのは絶対無理だ!と初日にして悟った瞬間だった
人前で何かを表現したりするのが大嫌いな日陰者の俺にとってラテン文化は荷が重すぎたのだ