置屋通りから出てすぐの所にあった飯屋で飯を食うことにした
席に座りぼんやりしていたがなかなか店員が来ないので注文ができない
店のババアを捕まえてメニューをくれ
というとメニューはないと言われてしまった
とりあえずありそうなビールをハイネケンを注文した
とりあえずビールを飲んでいるとババアが席にやってきてブロンコビリーのサラダバーよろしくカウンターに置かれている食材たちから自分が好きなものを選んでそれを店に調理してもらうというシステムだみたいな雰囲気のことを言われた
どれもどんな味がしそうかすらよくわからない
店のババアにこれ何?と肉っぽいやつを指さすとポークと返事があり、これにする?みたいなことを言ってきたので「うん」と答えた
まだカウンターを見ているとイナッフイナッフとなんか言っていた
俺は意味が分からずスルーして野菜っぽいやつを指さし「これ」と言ってババアに伝え、野菜一品ってのも少ないかなと思いもう一個くらい野菜を選ぼうとするとまたババアがイナッフイナッフといってくる
何だこのババアと思っていたところ、ふとイナッフって十分って意味じゃなかったか?となんとなく思い出した
ということはポーク1品で腹が膨れるということか
まあ頼んだものはしょうがないということで「オッケーイ」と元気良くババアにそう伝え俺は席に戻った
するとまたババアが席にやってきてホニャホニャ何かをいっていた
よくわかんなかったが俺は「イエ~~ス」と答え料理が出てくるのを今か今かと待ち構えた
待っていると豚を油で揚げた塊が6~8個くらい乗った皿とほうれん草の炒め物とごはんがでてきた
注文した記憶がないごはんが出てきた理由はたぶん最後に俺の席にきてホニャホニャ言っていた内容がごはんいる?という内容だったからだと思われた
まあご飯を入れて3品なら食えそうだなと思っていると、もう一品牛肉入りの野菜炒めみたいなやつが出てきた
もってきたババアの方をなんだこれと言う顔してぽかーんとみているとババアはニコッと笑って戻っていった
カウンターでは2品しか頼んでいないのにどっから牛肉の料理が出てきたのか甚だ謎であったがとりあえず食うことにした
他のテーブルの料理が出てきていたとしてももう知ったこっちゃないって話である
味は結構いけていたがごはんだけはまずかった
飯を食い終わってから再び置屋通りへと戻った