ホテルの辺りでトライクを拾いバス乗り場であるダウへと向かった50ペソくらいで行ってくれた
ダウに到着してマニラ行きのバスを探す全然見つからない
道行く人にどこからマニラ行きのバスが出てますか?と聞いて指さす方へと歩いていった
が、バス乗り場は見つからない
どうなっとるんじゃと思い立ち尽くしていると
変なおっさんが話しかけてきた
お前、パサイに行くか?とか言ってきた
確かガイドブックにパサイはマニラの中にあるみたいなことが書いてあった気がしたので
そうだ、俺はパサイに行くつもりだ
というと、ちょうどよかった今ちょうど一人足りないんだ急げと言われた
これはなんかラッキーだったのか?と思いながらおっさんの後についていくと
でかいバスではなく乗り合いバスというかワゴンが発車を待っていた
まあ多少窮屈そうだけどこれでいいかということでワゴンに乗り込む
不覚にも値段は忘れてしまったまったく使えないやつである
実質最終日ということもあり疲れは溜まり過ぎている
そこにきてこの窮屈なワゴンである
しんどさが留まるところを知らない
1時間くらい走ったところでパーキングエリアみたいなところに停まった
ガソリンを入れるんだとかいう
何人かがワゴンから降りて行ったトイレ休憩も兼ねているのだろう
俺もワゴンから降りて、運転手のようなおっさんに何分くらい止まっている感じだ?と聞いてみた
10分くらいじゃないかなとおっさんは答えてくれた
どうやら運転手のおっさんじゃなくて一緒に乗っていた客のおっさんに質問してしまったようである
昼も回っており腹もすいてきたということでパーキングエリアで何か食べようと思い立った
焼き鳥みたいな屋台があったので、1本くれ!と注文する
焼き鳥屋の兄ちゃんはわかりました、でも前にもう一人お客がいるので5分~10分かかりますよと言ってきた
わかった、わかったが、俺には10分しかない、10分過ぎたら俺はバスに乗り遅れて置いていかれるそれだけはわかってくれと言って焼き鳥ができるのを待つ
5分くらい過ぎた辺りで焼き鳥屋の兄ちゃんに呼ばれて焼き鳥を渡された
前に待っていた人がちょっと離れた場所で電話している隙を見て俺のを優先的に作ってくれたらしい
恩に着るぜといって急いでワゴンへと戻った
俺以外の人は全員ワゴンに戻っており俺が一番最後であった
わけのわからん東洋人のことなんて結構どうでもよさそうなので
あと1、2分遅れていたらたぶん置いていかれていただろう
何とかワゴンに乗り込み一路パサイを目指す
1時間ほどして地図アプリで確認するところマニラへと入った
広い道路しかないようなところでワゴンが停まり客が1人降りて行った
俺も降りようか少し迷ったが場所がマニラの北の方だったのでもうちょっと南に行きたいから次停まったら降りようと思いながらワゴンに乗り続けた
その後ワゴンは一度も止まらずどうなるのかなと思いながら乗り続けていたらマニラの空港に到着してしまった
完全に失敗した
停まったところで降りるべきだったと後悔するももう遅い
しかたがないので空港でタクシーを拾い本日の宿泊場所であるマカティへ向かうことにした
ワゴンの停まった場所は空港に乗り付けてくる車が止まる場所である
ここでタクシーを拾えば並ばず時間が短縮できるのではそう思い
その場でタクシーを探す
黄色のタクシーはいないので白いタクシーで妥協する
一台のタクシーが空港へと客を乗せてやってきた
客が降りたのを見計らい、マカティに行きたい、このタクシーはメーターか?
と聞いてみた
メーターですよと運転手はいう
ならいいかと思いタクシーに乗り込んだ
確かにメーターはついている
ついてはいるものの何か違和感があるなんだろうと不思議に思った
走り始めて気が付いた料金メーターが付いていないのだ
ついているのは距離のメーターのみ
ちょっとおかしくない?と気になった
少したってから気になったのでメーターに料金の表示がないんだが、いったいいくらなんだ?と聞いてみた
すると運転手は1メートルに着き1ペソだとか言い出した
1メートルで1ペソ今は3km走っているので3000ペソというわけだ
おい!ふざけんな!と激高する俺今すぐ止めろというと今は車の通りが多すぎて止まれないという
じゃあ今すぐメーターを停めろ今すぐだと言ってメーターをとりあえず止めさせた
1メートルで1ペソなんてありえねえだろ俺は払わんぞというと
このタクシーはホテルと契約しているタクシーなのでそれ以外の客を乗せるのは高いとかなんとか意味不明なことを言っていた
結構キレたが、なんかたんたんとそれは無理だ払ってもらわなければならないとか言ってくる逆に何しでかすかわからない怖さがある
1000なら払うといっても全く引かない1ペソたりともまけようとはしないなんというか腹が据わった感じだ
これはちょっとやばいかなということで5分ほどがんばったが結局チキンな俺は泣く泣く3000ペソを投げつけた
俺のささやかな反抗ということで初めて海外で中指を立ててファッ〇ユーと言い残しドアは閉めずにタクシー立ち去った
とても悔しい気持ちでいっぱいだった
書いている今でも思い出してとても悔しい
俺は平素、あまり人の死を願ったりはしないのだが
あの運転手には是非とも死んでほしいと心からそう願う