時刻は午前1時前
宿を失ってしまった
安全戦士の俺は、ここは異国何が起きても不思議じゃない、心配してしすぎることはないということでド安定行動を取った結果だったが、結果的に自分を追いつめただけのような気もするが忘れよう
さすがに野宿の選択肢はないということでホテルから少し離れたところでホテルを探す
人通りがまったくといっていいほどなく非常に心細い
一刻も早く安全なところに行きたいという焦りもあってか全然見つからない
もうこうなったらウォークインしかないっしょということでとりあえず通りかかったタクシーに飛び乗りパウリスタ通りはパウリスタ駅へと向かう
駅から大通りに面しているホテルに片っ端から突撃していく
どのホテルもいっぱいですとのこたえだったが一つだけ泊まれるというホテルがあった
お値段日本円にして5万といわれてさすがにあきらめた
大通りに面してるのはだめかということで周辺のマップでホテルを検索しちょっと大通りから一本道を入ったホテルへと向かった
大通りにすら人はほとんどいなかったが一本入るとほぼ無人
見かけた人といえば道端でゴミをあさっていた4人家族くらい
この家族の道路を挟んで反対側を歩いていたが、俺の荷物入れのコロコロの音が気になったのか4人が一斉にこっちみてきたときはちょっと怖かったね
なんとか何事もなく大通りから300メートルくらい入ったさらに曲がった先にあるホテルへとたどり着くも断られ、そのホテルの対面にあったホテルへと入った
「すいません、今夜部屋空いてます?」
「申し訳ありません、今夜は満室でして」
「そうですか・・・」
「このホテルの向かいにあるホテルで聞いてみてはいかがですか?」
「今聞いてきたのですが満室だそうです他にもいくつか回ったんですけど全然空いてないんですよね」
「そうですかそれはさぞお困りでしょう、それにしてももしかして歩いてホテルを探してますか?この時間サンパウロを歩くのは非常に危険なのでやめといたほうがいいでしょう」
「そうなんですか・・・(おいおいこのおっさんもこういう風にいうということはガチなんだなサンパウロの夜の危なさ・・・)」
「少々お待ちください、ちょっと私の知り合いのいるホテルに電話で聞いてみます」
「ありがとうありがとう」
電話中
「空いてるようです、何泊ですか?」
「助かった、一泊だけです」
「わかりました、ただこのホテルよりもグレードが上のホテルなので若干ここよりも高くなりますがいいですか?」
「いくらですか?」
「9000円です」
「(結構高いが野宿よりはましか・・・)わかりましたお願いします」
「歩いて10分くらいのところのホテルですが、正直かなり危険なのでタクシーにした方がいいでしょう」
「そうですかではタクシーで行きます」
「待っててくださいタクシー呼ばせてもらいますよ」
「なにからなにまですいません」
「ところで、ブラジルに来たのは初めてですか」
「うん、初めて」
「ほう、そうですか、サンパウロは治安が悪いので気を付けてください、ちなみにサンパウロ以外にもどこか行かれたりしますか?」
「えーと、リオに行こうかと、(まあ行ってきたんだが)コパカバーナビーチとかあるんですよね有名ですよね」
「リオですか、正直私はあの街大嫌いですね」
「(えらく、はっきり言うな)そうなんですか、どんな街なんですか?」
「海も大したことはないし、治安も良くない、リオの夜はサンパウロほどではないですが、相当治安が悪いですよ気を付けてください全然おすすめしませんね」
「(は?まじ?知らず知らず危ない橋を渡ってたのかもっと早く知りたかったまあ何もなかったからよかったが)そうなんですね、あなたのおすすめの街とかありますか?」
「ブラジルの北東の方がおすすめですね、中でもベレンという街がおすすめです、治安もすごくいいし、何よりビーチが綺麗ですよコパカバーナよりも全然いいです」
「ほう、それはいいことを聞きましたわ今後の参考にさせてもらいます」
「おっと、タクシーがきたようですねではお気をつけて、良い旅を」
「まじ助かりましたありがとうではでは」
まーじで親切でいいおっさんだった
無事チェックインをしギリギリ宿の確保に成功した
当初は、cafe photoの後love storyなる店にいこうと思っていたのだが一連の流れで心を砕かれていたので何もせずにおとなしく寝ることにした
安全な場所で寝られるということは本当にありがたいこってすな