ホテルで体を休めたが見知らぬ土地に来ているためか気が張ってしまっており寝ることはできなかった
寝られればかなり回復できたと思うが横になってごろごろしていただけになってしまったので少ししか体力は回復できなかった
午後7時過ぎサンパウロ夜の部が始まった
さてお酒でも飲みに行きますかねといことで
パウリスタ通りから一本入ったとこにあるアウグスタ通りを東に向かって歩いていく
靴ひもはしっかりしめていつでも逃げられる準備は怠らない
このアウグスタ通りにはボアッチが何軒も点在していると地図に出ていた
とりあえずアウグスタ通りをテクテク歩いていく
通りの人通りはそこそこ
3人組の立ってるお姉ちゃんを見かけた
特にボアッチらしきものも見つからずしばらく歩いていると
階段の上に公園のようなものが左手に見えてきた
若者がスケボーやったりしている
その公園の階段したに交番的なものがあったりした
そのあたりから進路を北にとってみた
アウグスタ通りから一本道を入ったところを歩いていくと
一気に人通りがなくなった
通りを歩いているのは俺だけ
道端では野武士のようなおっさんが段ボールの城で寝ていたりする
すごく臭さい野武士のおっさんのわきを通りすぎてそのまま道なりにあるいていく通行人の姿はない
しばらく歩くと結構大きな通りにでることができた
今歩いてきた道で襲われたらひとたまりもなかったので大き目の通りに出てひとまず安心する
そのまま歩いていくとまた人通りの少ない道へ入り込む
人とはたまにすれ違う
通りに立ってるお姉ちゃんが2、3人立っていたりする
ぐるぐるその辺を回ったりしながら歩き続けそしてついにボアッチを見つけることなくボアッチエリアの最奥までついてしまった
え?歩き回って一つもそれらしき店なかったんですけど?
どういうこと?浄化された?
疑問は数多
探し方が悪いのか?ということで今歩いてきた通りから少しはずれた位置にあるボアッチを目指しながら折り返して戻っていく
時刻は8時過ぎ
店と思しき場所へは行くもどうにも開いていないちょっと離れたhothotって店に行っても結果は同じ
歩き回って時刻は午後9時過ぎ
若者がスケボーやってた広場と交番的な施設の付近で途方にくれる
ふと携帯で地図を開きボアッチを再度検索してみたところ
営業日営業時間の項目を発見した
発見してしばし空を見上げてしまった
やってない日とかあるのかよしかも営業時間午後9時とか書いてあるしもうなんなの俺の2時間返して
とりあえず気を取り直して再度アウグスタ通りを歩いていく
歩いていくとさきほど歩いていた時には空いていなかった店が開いていたりする
先ほど歩いた野武士のねぐらの近くでkilt(キルティって読むらしい)という中級店が空いていたのでとりあえず入ってみた
ようやく酒にありつける
中に入るとまだ客の姿は少ない3,4組くらい
女の子の姿もあんまり多くはない感じ10人くらい
とりあえずカウンターに座りビールを飲みつつまったりしていると
バーのかわいいとはいいにくいレベルの女の子が英語で声をかけてきた
「こんばんはちょっとお話しましょ」
「いいよ」
「あなたどこから来たの」
「日本から来た」
「あ、そうなんだ私は日本人の父とブラジル人の母のハーフなの」
「へえそうなんだ」
「日本に住んでたこともあるよだから日本語も少しだけしゃべれるよ」
「どこにいたの」
「甲府」
「どこの田舎だよ」
「山梨県ね」
「26歳仕事できてるのそれとも休暇」
「休暇だね」
「何日間ブラジルにいるの」
「7日くらいかな」
「ブラジルはどう」
「そこそこ楽しんでるよこういう店初めてきたんだけどシステム教えてくれない」
「入場料は80レアルであとは飲んだ分だけ払うシステムだよ上の部屋に上がるには300必要で宿泊先へは500必要ね」
上の部屋に上がるだけで300必要とか何代金なのわからないけど怖い
ずいぶんお高いましてや宿泊先で500とか一人で帰れば0なんだがどういうことなの全然わからない
冗談はさておき会話は続く
「この店いつが一番客が多い?」
「曜日だと水曜日から土曜日が多いよ逆に日曜とか月曜はすごく暇」
「そうなんだ」
「ここまでどうやってきたの」
「歩いてきたけど」
「え、歩き?正気なの?どうかしてると思うわ夜のサンパウロは治安がすごく悪くて歩くのは本当に危ないんだよまっとうな人間は歩いていないわ」
「何が危ないの?今まで2時間ほど歩いていたけどブラジル人は結構見かけたけど」
「強盗されて最悪殺されるよまずまっとうな現地の人は歩いてないからまっとうでないブラジル人より外国人のほうが狙われるよねお金持ってるだろうし」
「そうなんだどういうやつが襲ってくるの」
「最近でファタなんとか(聞き取れなかった)っていう組織が悪事を働いている身に着けているものを時計なんかまで全部奪われるファタなんとかっていう組織は激やば組織だから気を付けたほうがいいよ」
「超やばいやつじゃんそれさすがにそれを聞いたら帰りはタクシーで帰りますわ」
「それがいいと思うわ私と一緒にお酒飲まない?」
「申し訳ないけどしばらく一人で飲みたいんだ」
「じゃあその気になったら声かけてね待ってるわ」
「そうするよ」
この女性格はよかったあとは好みでさえあれば一緒にお酒を飲みたかったところであった
カウンターの目の前にステージがありそこで女の子がダンスを踊っていたのでそれを見ながら酒を引き続き飲んでいると第二の刺客が現れた
「オイ!こんばんはちょっとお話ししない?」
「いいよ」
「どこから来たの?」
「日本からだね君は?」
「今はブラジルにいるけどイタリア人とエストニア人のハーフよ」
「ハーフ!それはいいね君なかなかイケてるよ」
「ありがとうあなた年齢はいくつ?」
「~歳だけど」
「もっと若いかと思ったわ」
「お世辞でもうれしいよ君は何歳?」
「24歳よ」
「なかなかいいね、それにしても君胸でかいね本物?」
「もちろん本物よ」
「怪しいなあ確認するまで信用できないな・・・」
・・・中略・・・
「ブラジル人の女、あいつら全員最悪よただのセックスマシーンじゃない尻もでかいしあれもがばがばで全然よくないわ、その点私はご存じの通り尻も小さいしあれの具合も良いわマシーンとは違って心もあるし絶対後悔しないわ」
この女は何を言ってるんだ俺には全然理解できないなあ
一緒に酒を飲むくらいはいいかなと思い始めていたが
この女と話している間にお店に女の子が続々出勤してきており人数がすごい増えていた
もうちょっといろいろ見ていたいなと欲が出てしまい今は一人でもうちょっと酒が飲みたいんだ君かわいいから後で声をかけるよといって下がってもらった
十時を過ぎた辺り出勤者は続々とくる感じ
酒をさらに飲んでいると第三の刺客が現れた
某天使みたいな名前のブラジル人
年齢は21歳やたら体が締まっているなと思ってスタイルすげえよくない?
って聞いたらジムに週に何回か通っているからねといっていた
体がたるんでいるやつにはぜひともみならってほしいものである
顔も良く話していても性格も良さそうでスタイルも申し分なかったのでついつい相撲をとりたくなってしまい
500払ってバーを後にした
ちなみに女の子にワンドリンク制で上なり宿泊先なりに移動する場合は一杯奢らないといけないみたいだったまあそんなもんだろう
本日の大一番に挑むためタクシーでホテルに戻る
ホテルに戻りフロントをさりげなく通り過ぎようかと試みたが無理だった
結構よく見ているまあ俺は何かするわけじゃないから別にいいんだが
何やら紙に書いていた
結果的にはいい勝負をしたと思う非常に好敵手だったといえるだろう
うん悪くないキルティ中級店のくせにやるじゃないかという感じ
帰りはじゃあねと見送ったあとフロントから電話がかかってきた
ぬかりのないなかなかいいホテルであった
さすがに疲れたのでこの日はこれで就寝した