両替もしておらず金をあんまりもっていないこの状況
やけになってとりあえずダメもとでボアッチのcafephotoへ向かうことにした
こうなりゃ酒だけでも飲めればいいやとかそんな心境だ
本日は日曜日
とりあえずホテルの外の通りでタクシーを捕まえてcafephotoへ行ってくれというと有名な店なのかわかったといってタクシーを走らせる
15分くらいしてcafephotoに到着した
cafephotoに到着したはずなのに辺り一面真っ暗だった
まじかよまたハメられたか?と思い佇んでいると、タクシーの運転手がここ休みだぜ?と言ってきた
お前・・・知ってて連れてきただろ・・・
確信犯に思えて仕方がなかった
腹が立ったのでもういいわどっか行ってくれてと言ってやった
しかしそれにもかかわらずタクシーはなかなか立ち去らない
なぜ立ち去らない?と聞くと夜のサンパウロはまじやべえからタクシーに乗った方がいいぞと言われた
確かに歩行者をまったく見ない車しか走っていない街灯の明かりもあんまりない
このタクシーの運転手にはキレていたが安全には代えられないということでbombaというボアッチに行ってくれと告げるとよしわかったと言ってタクシーを走らせる
しばらくはしって地図に乗っているそれっぽいところに到着した
しかしまたやっていなかった
情報収集不足を棚に上げてなんなんだ、お前本当に知らなかったんだよな?と八つ当たりをしてしいると、次俺の知ってる店に連れて行ってやるよそこは絶対やってるって間違いねえよと運転手が言ってきた
金と時間を結構消費してしまったせいでここで心が折れてしまったのでもういいわ帰るといってホテルへと引き返した
ホテルに着くと時間は12時手前なんのために外に出たのかわからないタクシーでドライブしていただけになってしまった
がっかりしてしまい寝るという最悪の選択肢が脳裏をよぎる中、ふとひらめくものがあった
確かにボアッチはだめだったそもそもレアルもってないし負けが確定している戦いだったこれはもういい認めよう俺の負けだ
しかしボアッチ以外ならいけるのでは?
我ながらもっと早く気が付けばよかったとあきれるほどだボアッチにこだわり過ぎていたようだ
こんなときのために日本でこれでもかってくらい保険を準備しておいたことをすっかり失念していた
俺には護衛があるじゃないか
こんな危険な街、護衛なしじゃいられねえと思いさっそくエスコートを利用する手はずを整える
とりあえず使いそうなポルトガル語をピックアップして対応できるよう用意をし
whatsappを起動する
いくつか用意してあった番号の一つSP esc〇rt v〇gueにメッセージを飛ばす
選んだ理由はドル払いの護衛だったからだすごい助かるというかここ以外の選択肢はなかった
「こんばんは、女の子に護衛を頼みたいんだけど」
「あなたはどこの人?」
「日本人だけど・・・」
「ちょっとまってくれ・・・」
15分後
「英語はできるか?」
と英語でメッセージが飛んできた
どうやら俺のポルトガル語がカス過ぎたてだめだったから英語ができるやつに変わったらしい
「ちょっとだけなら・・・」
「よかった、どんな女の子が希望だ?」
「金髪で細くてかわいい子」
「了解、値段は一時間110ドルに交通費20ドルだ」
「おk」
「ホテルの名前と部屋番号は?」
「○○ホテルの○○号室だ」
「160cmちょっとの60キロくらいの子が45分後くらいに行く」
「おい、俺は細い子が好きだといったよな?太いんじゃないか?」
「いや、彼女は細いよ問題ない」
「本当か?」
「大丈夫だ間違いない」
「そうか、信じるわ」
「ありがとう」
そういってメッセージのやりとりは終わった
そして40分後部屋のインターホンが鳴らされた
鬼が出るか蛇がでるか
そんなことを考えながらドアを開けて女の子と対面
ほう、結構いいじゃないかなかなかの護衛力だなと感心する
ガタイはいいが決して太っているわけではなくムッチリしているそんな感じ
うん、悪くないしっかり護衛してもらえそうだ
なんやかんや1時間くらいしっかり護衛してもらいチップを10ドルくらい渡してさようなら
さすがにこれ以上何かする気も起らず護衛業者にありがとう結構よかったぜとお礼を言って就寝した